冬に注意が必要なノロウイルスは、1年を通して発生していますが、とくに11月から2月頃までが感染のピークといわれています。
ノロウイルスは2、3日ほどの潜伏期間を経てから発症する。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状が1、2日続いた後、自然に回復に向かうそうですが、高齢者や小さいお子さんの場合は、ひどい下痢から脱水をおこし、入院が必要になることも。
その影響は日本各地のイベントにも広がっています。例えば千葉県木更津市の郷土博物館は、開催予定だった餅つきの開催を見送ったそうです。
このイベントは2010年からほぼ毎年行っていたそうですが、ノロウイルス対策を理由に中止するのは初めてとのこと。
つらい症状に、感染の拡大…こわいノロウイルス、絶対かかりたくないですよね。
ノロウイルスの3つの感染ルート。
1.手からの感染
感染者の便や嘔吐物、ノロウイルスに汚染されたドアノブやトイレなどに触れた手を伝って、手からノロウイルスが体内に入って感染。
2.空気感染
感染者の便や嘔吐物から空気中に飛び散ったノロウイルスを吸入し感染。
3.食べ物からの感染
ノロウイルスに汚染された食べ物を、生食や加熱が不十分な状態で食べて感染。
非常に感染力の高いノロウイルスですが、日常のちょっとした習慣の見直しでノロウイルスの感染を防ぐ事は可能だそうです。その習慣を5つご紹介します。
ノロウイルス対策!
1.外出から帰ったときや、食事の前は必ず手を洗う
手を洗うときは、指輪などアクセサリーは外し、せっけんはしっかり泡立て、指もていねいに洗浄することが大事。また、洗ったあとは、清潔なタオルやペーパータオルで拭くのがおすすめ。感染リスクを減らすためにも、感染者がいるとき、タオルは家族間でも共有しないほうがいい。
2.健康管理に気をつける
ノロウイルスは身体の抵抗力が弱いとかかりやすいそう。体調が悪いときは、生ものは避け、食品は中心部が85~90℃で、90秒以上しっかり加熱したものを食べるようにしましょう。
また、カキなどの二枚貝でもしっかり加熱すればノロウイルスは活動しなくなります。
3.トイレや調理器具の除菌
便や嘔吐物に含まれるノロウイルスから感染する場合があるので、感染者が出た場合、便座や便器はもちろん、トイレのドアノブや床、壁などもしっかり除菌をしましょう。
4.調理器具の除菌
調理をする人や、食品からの二次汚染を防ぐためにも、調理器具の除菌はもちろん、調理の前にはしっかり手洗いを。
5.汚物は適切な処理を
感染者が出た場合、嘔吐物や便などの汚物をきちんと処理することが、二次感染予防になります。ノロウイルスは、乾燥すると空中に漂うため、嘔吐物や便は乾燥しないうちに素早く処理することが感染拡大を防ぎます。このとき、「次亜塩素酸ナトリウム」による消毒が効果的です。
怖いと思われているノロウイルスですが、ちょっとした事で感染を防ぐことができます。
しかし、もしもノロウイルスに感染してしまった場合はどうしたら良いのでしょう。ノロウイルスに感染した場合の対処法として
1.下痢止めは原則として飲まない
下痢を止めようとして、薬を飲む人もいますが、ウイルスを出してしまったほうがよい場合も多いのです。脱水予防のために、水分はしっかり摂りましょう。水が飲めないときは、病院で点滴をしてもらいましょう。
2.通勤・通学は症状がおさまってから48時間後くらいを目安に安静する
ノロウイルスには、インフルエンザのように、感染時の通学・出勤停止期間の規定はありません。通勤や通学を開始するのは、症状がおさまってから48時間経過後が望ましいといわれています。
予防を万全にして、元気に冬を乗り切りましょう!
コメントを残す