深夜のファミレスに長居の法的問題はある?

この時期になるとファミリーレストランで受験勉強をしている学生さんの姿も目につきます。

朝までオープンしているファミリーレストランは学生さんにとっては勉強しやすい環境ですよね。

 

カフェや喫茶店や図書館に加えて、ファミリーレストランも学生さんにとっては勉強しやすい環境で長居してしまう気持ちもわかります。

 

最近では、「受験勉強お断り」や「長時間の在席はご遠慮ください」などの注意書きを貼るファミリーレストランも増えてきました。

 

ではこのような注意書きのあるお店で受験勉強などのために、長時間在席をするのは法的にみてどうなのでしょうか?

 

同意しているかがポイント

 

お店の壁に「受験勉強お断り」と注意書きがあったとしても、お客がそれに同意しているとは限りません。

民事上では、お店とお客の間で口頭などで契約が成立していないものは問題にはならないとのことです。

 

ですが、満席時などにお店から長時間在席を指摘され退席を促されたとします。

それでもその場から退席しなかった場合は、「合理的な時間を超えて故意に退去しなかった」

として「不退去罪」が成立する場合もあるので注意が必要です。

 

法的な部分だけをみると、受験生にとっては有難い結果となっています。

 

どんな場合は退席しないといけない?

 

では、お店側としてはどうやって長居のお客に退店を促すことができるのでしょうか。

 

まずお店側は、お客様の来店時に口頭で「勉強お断り」の旨を席に案内する前に伝える必要があります。

そのような場合は、お客は勉強をしないで入店するか、入店を辞めるか決めなくてはなりません。

 

この場合は、来店したお客は「勉強をしない」という契約に口頭で同意したことになりますので、勉強している長居されているお客様がいた場合は退店を促すことが可能となります。

 

ですが法的な問題になる前に、お店に迷惑になっていないかお客側が気付いて配慮することが一番ですよね。

受験生の皆さんは、勉強に集中しすぎてお店に迷惑をかけないよう気を付けましょうね。

 

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