ブラジルで続く感染拡大 止まらないコロナの猛威に国民が悲鳴

感染拡大の続くブラジル

ブラジル北部、アマゾナス州。そこではコロナウイルスに感染したことにより死亡した人々の遺体が冷蔵トラックでどんどん運ばれる様子を横目に、ブルドーザーが大量の墓穴を掘っているとマナウス市の市長が衝撃の告白をしました。

ネト市長はブラジル国内でのコロナウイルスによる死者が日に20~30名だったのが現在は日毎に100名以上に急増してからというもの、この都市は「もはやただの緊急事態ではなく、決定的な大惨事となってしまった」と語ったとされています。

ブラジルで最も死亡率が高いこの都市では住民たちが医療を通さずに自宅で死亡しているため、市長は把握できていない死亡者が今もなお増え続けているのではないかと危惧していると語っています。

感染爆発は市街地からボートなどで何日もかかる、とても離れた場所にあるアマゾナス州の無防備で脆弱な先住民族のコミュニティにも到達しており、ブラジルの大統領であるボルソナロ氏が「新型コロナウイルスはちょっとした風邪のようなもの」であると軽視し、自治体の独自判断で行われている都市封鎖措置の終了を要求しています。ただ、この国は中南米のなかでは他のどの国よりも多くの感染者が蔓延しており、現在は約50000人が感染、3000人が死亡しているためロックダウンの解除は現実的ではありません。

また、スウェーデンのように何も措置を取らないことで集団免疫を取ろうとするのはブラジルでは非常にリスクが高いと言えます。 

一人当たりの病床数が不足している中、むしろ無闇矢鱈に検査し治療していくほうが無理だと感じる方も居るかもしれません。ですが確実な治療法の無い中で安易に集団免疫に頼るのは悪手に近いのではないか、と筆者は懸念を抱いています。

医療関係者からは悲鳴も

マナウスの病院では、患者の増加に悪戦苦闘している医療従事者の姿が見られます。その表情は険しく、横顔から悲壮感がひしひしと伝わる方も。いくつかの病院には遺体を保存するための冷蔵庫が追加で設置されることもあるそうです。

ブラジルではタルマ園と呼ばれる墓地では、コロナウイルスの犠牲者のために大量の墓が掘られています。市長の命令により遺族は5人までしか集まれないものの、短時間でなら別れを告げられるのだとか。これは日本とは違った点です。

ただ、アメリカでは葬儀に訪れた黒人男性が複数名コロナウイルスに感染したというニュースが報じられており、土葬文化の強い欧米諸国では少し危険な行動と思えてなりません。

ブラジルでは墓穴を掘る作業を黙々と行っていた人でから感染する事態にまで発展しており、一刻も早く感染爆発を止める手立てが望まれます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です