デモからテロへ?米国内で深まる溝
皆さんは、『トランプ大統領が所属する民主党の元党員であるとされるアカウント』から、こんな動画が拡散されているのはご存知でしょうか。
今もなお、米国内外の国民の手によってシェアされ続けているツイートです。まずは下記動画をご覧になってみてください。
(※倒れ伏した男性がデモ隊とみられる人々に暴行を加えられている内容。流血注意)
I think these rioters just killed a white man on camera. Police need to be notified immediately. Where is this??? pic.twitter.com/XvR3BNfofb
— Former Democrats for Trump (@YoungDems4Trump) May 31, 2020
この動画を見てみると、暴徒たちが無差別に通行人を襲撃していることがおわかりになるのではないでしょうか。被害者は頭から血を流しており、明らかにデモとは思えません。
こうした動画がSNS上にアップロードされると、「デモを建前にして他人に暴力を振るうだなんて!」「こんな輩は逮捕されるべき」といったコメントが相次ぎました。しかし、中には「死刑にするべきだ」といったような過激な内容も。このコメントから推測するに、米国内の人種差別問題は憎しみが憎しみを呼ぶ、正に延々と続いていく負の連鎖が起こっていると考えられます。
「過激な暴徒たちによる『デモ』は、黒人の生活だけが重要であるというのを意味すると思います」といったコメントも寄せられており、前述した動画内に映る人々が人種差別を是正しようとしているとは到底考えられないのが多くの方の本音でしょう。
人々のリアクションは様々ですが、殆どの方がデモは暴動の免罪符になるわけではないという考えを持っており、この一連の暴動はあくまで一部の過激な人々が行なっているものであることを理解してください。
本館に似たトラブルはアメリカ各地で発生しており、その様相はデモというよりもテロと形容する方がふさわしいほどに。今回のような暴動が続く限り、黒人に対する溝は深まっていくばかりなのかもしれません。
ジョージ・フロイド氏の死から始まったデモは、米国内で相次ぐ放火や強盗、暴行事件などによって、もはや本来の目的を見失いつつあります。しかし、だからといって#BlackLivesMatterが間違っているというわけではないのです。
どの人種に関わらず、誰もが平等な命を持っています。我々は今、世界各国の人々へ向ける偏見の目を直す機会に直面していると言えるのではないでしょうか。
人種差別を無くしていくには、個人個人の考え方を変えていくしかありません。我々一人ひとりが良い方向に変わっていく機会を逃さないよう、今回の事件を忘れず胸に刻み続けることが人種差別に対抗する手段となるのです。
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