米国Facebookに新機能 投稿に警告表示がポップアップされるように

昨今の情勢に伴い、SNSにも変化が訪れ始めました。相変わらず人種差別抗議デモによって揺れるアメリカで26日、米国Facebookの規定に違反する投稿に対して警告ラベルの表示を導入すると発表されたのです。これまでのFacebookでは、規定に違反した投稿でもニュース価値がある場合は公共性を優先し、削除しないケースが年に数回はあったとされていましたが、今後はそういった投稿に対して規定違反を示すラベルを表示するとのこと。また、広告出稿のヘイトスピーチ基準も厳格化するとのことで、他のユーザーに暴力を扇動したり、投票行動を抑圧していると判断した場合は削除するそうです。また、CEOのザッカーバーグ氏は「たとえ政治家でも例外扱いすることはない」と強調しました。

元々、米Facebookは白人警官によって黒人男性が窒息死した事件への抗議行動が始まった頃、SNS上で物議を醸したトランプ大統領の投稿に対応を取らずに批判を浴びた背景が存在していました。批判が殺到すると他の有力企業がFacebookへの広告出稿を停止する動きがあり、対策を迫られていたからこそ今回の新機能に繋がったと見られています。

今回の報道により、米Facebookへの広告出稿は再び元の勢いに戻る可能性が高いでしょう。しかしアメリカ国内では依然として抗議デモに関する意見は割れている状況にあり、自治区と化したシアトルに「場合によっては軍を派遣する可能性も」と示したトランプ氏への賛成票が半数ほどに達するなど、未だ混乱の最中にあります。そんな中でFacebookが下した判断は、米国の社会にどのような影響を及ぼしていくのか。SNSでの過激な思想/発言に注目の高まる現代において、SNS大手のFacebookが変化したことによって何が変わっていくのか? インターネットの正しい在り方が問われます。

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