毒を盛られて一時、意識不明に陥ったとされるロシアの野党指導者・ナワリヌイ氏が言語や認識能力に障害が出ていると自ら明らかにしました。 ロシアの野党指導者・ナワリヌイ氏は19日、入院先のドイツ・ベルリンの病院で一人で階段を歩いて下りられるまで回復した様子を自身のインスタグラムに投稿しました。ただ、「人物を認識したり、話し方が分からなくなったりしたことがあった」として、様々な障害が出ていると明らかにしています。ナワリヌイ氏は旅客機で移動中に突然、倒れて2週間以上にわたって意識不明に陥りました。ドイツ政府などは、旧ソビエトが開発した「ノビチョク系」の毒物を盛られたと断定していますが、ロシア政府は「事実無根だ」として完全否定しています。
【生い立ち】
1976年10月、モスクワ市の西隣のオディンツォフスキー地区にあるブトィンという村に生まれた。
父アナトーリー・ナワリヌイはウクライナのキエフ州イヴァンキフ地区にあるザリッシヤ村の出身であり、ナワリヌイはロシア・ウクライナ双方に出自をもつ。
子供の頃はモスクワの南西約100kmにあるカルーガ州オブニンスクで育てられたが、夏の間はウクライナの祖母の下で過ごした。1998年にロシア諸民族友好大学を卒業し法学の学位を取得した後、ロシア連邦政府付属財政大学で証券取引・為替などを学んだ。
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