2020年12月8日、内閣府は新たな”少子化対策”として「AI婚活」というシステムを打ち出した。
AIをはじめとするマッチングシステムの高度化を支援し、それぞれの自治体で、結婚を希望する方々が希望を叶えられるような環境作りをしていこうとする試みである。
政府は来年度から、20億円をかけて「婚活マッチングシステム」の支援を開始する予定である。
AI婚活とは?
AI婚活とは、質問の回答やシステム内の検索傾向をもとに、好みと合致していなくてもお互いの相性に良い人をAIが分析して提案してくれるシステムのことである。
2015年に日本で初めて運営した愛媛県は、詳しいシステム内容について「タイプ女性のデータを蓄積して、行動履歴を解析、そこから好みの女性と好みの男性が似ている女性を抽出しカップリングするシステム」と説明した。
また、愛媛県ではシステム開始直後から、女性の利用者が増加し続けているそうだ。
従来の自分で選ぶシステムだと「自分が相手に申し込んで断られるのは傷つくし嫌だ」という女性が多かったのだが、AI婚活だと「私が選んだんじゃない。AIが選んだから私が嫌われたわけではない」という言い訳ができることもあり人気が高い。
一昨年の開始した埼玉県では、”価値観マッチング”というシステムを利用しており、「112個の質問に答えることで、自分が大切にしている物の価値観と自分が相手に求めている価値観を合わせる」ことができ、開設してから2年で会員が約4500人超えの人気システムだ。
利用した夫婦の感想
今年3月に「AI婚活」で出会い、わずか4ヶ月でスピード婚を果たした夫妻は「即答できるほど幸せ。AI婚活でなければ、この出会いはなかった。」と嬉しそうに話している。
価値観が同じで生活するにも苦痛がなく、一緒にいて安心できる存在を見つけるのは簡単なことではないので、AIを使用したマッチングシステムは合理的であると言えるかもしれない。
まとめ
少子化の問題は深刻で改善が必須なのはわかるが…マッチングシステム高度化のために20億円もかける政府に「?」が頭の中に浮かびます。
コロナ禍で失業や収入減少で苦しんでいる人々が多くいる中で、もっと他に方法はなかったのかと考えてしまいますね。
コロナがいち早く終息し、これだけの金額をかけて開発したマッチングアプリが少子化の糧になることを心から願います。
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