2021年8月6日、『ワイルド・スピード』シリーズの第9作目となる『ワイルド・スピード〜ジェットブレイク〜』が公開された。前作の『ワイルド・スピード〜ICE BREAK〜』が公開されてから4年ぶりの新作ということもあり、世間から注目を集めることとなった。
8月7日〜8日の国内映画ランキングでは、土日の2日間で35万人以上を動員、興行収入5億5300万円を突破して初登場で見事に1位を獲得。今季は『僕のヒーローアカデミア』や『竜とそばかすの姫』など…注目作品の上映が多い中でも、『ワイルド・スピード〜ジェットブレイク〜』の人気ぶりは凄まじい。
ワイルド・スピードとは?
2001年に第1作目が公開され、違法なストリートレースを題材にしたストーリーである。主人公のブライアン(ポール・ウォーカー)とドミニク(ヴィン・ディーゼル)らが本格的なカーアクションを繰り広げ、その迫力は様々な人を魅了した。
ロサンゼルスでストリートレースを仕切ることで荒稼ぎしていたドミニク。ある日、ブライアンにレースを申し込まれて勝負することに。最初は仲の悪い2人だったが、次第に意気投合していく。ドミニクの妹であるミアに恋心を寄せながらも、仲間と充実した日々を過ごしていた。
しかし、ブラインアンには誰にも言えない秘密がある。FBIの潜入捜査官だったのだ。ドミニクが関係しているであろう事件を追っており、誰が犯人か常に目を光らせていた。
警察の捜査が順調に進んでいくなか、ブライアンは「ドミニクは良い奴だ…仲間を裏切りたくない」と思い始める。そんな中、ドミニクはトラック貨物の強奪計画を実行。しかし、計画は失敗。パートナーであるレティの車は横転、仲間の1人も重傷を追っていた。
急いで駆けつけて危機を救ったブライアンは仲間の命を助けるために、ドミニクの前で警察だと名乗り救急車を呼んだ。ブライアンは警察が来る前に彼らを見逃し、ドミニクの仲間は逮捕される前にメキシコへ逃亡したのだった。
ポール・ウォーカーの死を乗り越えて…
ブライアン役を演じていたポール・ウォーカーさんは、第7作目の『ワイルド・スピード〜SKY MISSION〜』の撮影中に交通事故で亡くなった。主役級の役者だったこともあり、世間は悲しみの声で溢れた。事故当時、映画は半分も完成しておらず、暫くは映画の制作が完全にストップ。しかし、CGやポール・ウォーカーさんの弟を起用するなどして見事に完成させた。
作中のラストでは過去作のダイジェストが流れ、ドミニクとの最後のドライブでポールと別れを告げるシーンは、涙なしでは見られない。
第8作目ではブライアンの存在を示唆するシーンはあったものの、彼が登場することはなかった。しかし、今回の作品ではブライアンが登場するシーンもあるのだとか…。過去作を見ている人もそうでない人も、チェックしておいて欲しい作品だ。
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